Bradt Northern Italy: Emilia-Romagna Including Bologna [Lingua Inglese]

I had a work trip to Bologna, Italy and wanted to plan several days touring the area. This book was perfect! The book focused on the Emilia-Romagna region of Italy - less visited by tourists than Rome, Florence, etc. But the region is beautiful with incredible history and sights. This book helped us plan our trip and prioritize our time.

Incredibly detailed

エミリア・ロマーニャ州には、ハムのパルマ、チーズのパルミジャーノ・レッジャーノ、バルサミコ酢のモデナ、スパゲッティのボローニャなど名の知られた都市が多い。フェラーリやランボルギーニなどの自動車もこの地域を本拠地としているが、ガイドブック上はとにかく人気がない。普通の本屋でイタリアの旅行書を探すと、北イタリアについては周りのミラノ・ベネチア・フィレンツェの記載のみで、三角形の真ん中のエミリア・ロマーニャは高速列車で通り過ぎる空白地帯になっている。そんな中、除け者にスポットライトを当てたのが本ガイドブックである。Bradt社のガイドブックは深みのない場所は取り上げない。初めて手に取ったのは、ボローニャのホテルだったが、とても上手くこの地域を紹介しており、帰国してから次回のために改めて買ったものである。そもそもエミリア・ロマーニャは、ベネチアの東方貿易の富が流れていくポー川の流域であり、ミラノ付近まで河川輸送した後、スイスを超え、ケルン・ベルギー・ロンドンなどと北上していく大動脈の恩恵を享受してきた。イタリア随一の名家ファルネーゼ家の本拠地はパルマやピアチェンツァであり、これらの都市には美術品があふれている。特にパルマは、フランスから追い出されたインテリのマグネットとなって経緯がある。知識や芸術を受け入れる素地があったからこそ、ヴェルディが活躍し、今日音楽祭として残る。ポー川河口にあるラヴェンナは、東ローマ帝国でコンスタンチノープルに続く第二の都市として栄え、ゲルマン系のゴート族もここを王都とした。その様子はきれいに保存されたモザイク画からも伺える。隣のリミニにはイタリア人が愛するビーチがある（映画好きにとってはフェデリコ・フェリーニ監督の出身地）。引きこもりがちだったエステ家の作ったフェラーラには、インスタ映えする中世都市がそのまま残り、イタリア各地からの観光客が夜のそぞろ歩きを楽しんでいる。昔からの学生街であるボローニャには今もポルティコの下を学生がワインを片手に議論し、郊外にはイータリーが食の巨大なテーマパークを作っている。クラフトワークもこの地域の特徴だ。太古の北イタリアに興味があれば、ローマ人が来る前に住み着いていたケルト人に思いを馳せることもできる。政治的にもこの州は特殊で、ボローニャを中心に共産党の牙城である。ロンバルディア（ミラノ）やベネト（ベネチア）が排他的になろうと、この州はランブルスコを飲みながら、唯一無二を貫くのである。このように、食・美・歴史に溢れたこの州を魅力を忘れずに、それどころか「北イタリア（エミリア・ロマーニャ）」として先頭に持ってきた本書に★★★★★注）写真はほとんどないです。

This guide was easy to read and very helpful in planning our October trip.

More insightful than the usual round of guides it has a lot of interesting information on architecture and history. The only recommendations are spot on and the writing is clear and engaging.